びっしり書き込まれたノートへの憧れ『あなたを天才にするスマートノート』

あなたを天才にするスマートノート・電子版プラス
株式会社ロケット (2014-01-06)
売り上げランキング: 32
 この本を読んだキッカケは、ノート術に興味を持ち、自分もノートを活用したいと思ったからだ。デジタル大好きデジタル派の自分ではあるけれど、びっしり書き込まれた手書きのノートにはなんとも言えない憧れがある。自分もあんな風になりたい、と完全に何のためのノートか分からなくなっているわけだが・・・
 こういった経緯からノート術本を検索していて行き当たったのが本書。著者の岡田斗司夫氏のことは知らなかったわけではあるが、評価がよく、かつKindle Unlimitedで読めるということで読んでみた。

 1日5項目の振り返りと(本書でいう「第1フェーズ」)、その行動の評価を5段階でつけること(第2フェーズ)を、まずはしてみた。それ以降のフェーズについては実行出来ていない(ノートをネタに人と話すなど)。1日の振り返りについては、他の書籍でもやることが推奨されている方法だ。なるほどと思える効能もあるので習慣化したいところではあるが、今は中断してしまっている。紙のノートを持ち運ぶことと(がやはりネック。デジタル万歳。デジタルにつけるのではやはりダメだろうか?と思ってしまう。

考える=自論を持つこと
“考える、ということは「間違っててもかまわないから、自分なりの結論を持つ」ということです。間違うことを恐れて、頭のいい人の意見ばかり聞いては、頭は良くなりません。頭のいい人の意見を聞く=自分の頭の訓練を怠る、です。(http://a.co/cXbytiT)”
との指摘は身につまされる。やはり間違うことを恐れてしまうし、そんな下らないこと、とか思われてしまわないか、という意識が邪魔をして発言しないということはある。根深い問題だと思う。これは自分にとっての「変革を阻む免疫機能」(『なぜ人と組織は変われないのか』より)だ。

 ところで、この本電子書籍版には巻末に勝間和代氏との対談が収録されている。勝間氏の名前は聞いたことはあるが、正直どんな人かよく知らなかった。この対談をキッカケに勝間氏の著書を読んでみようと思った。
 (そして、勝間氏の著書からフォトリーディング、金融、経済本も読んでみようとつながっていった。こういった点で本書はその後の読書分野、種類を拡げられたキッカケの書となった。何せ理系人間の自分がこういった分野の本を読むことはそれまでは考えられなかった。この本以降、こういった経験が増えていって、ある本を読んで、その本の中に登場する人の本を読んでみたり、それまで縁のなかった分野の本を読んでみたり、とまさに数珠つながり的な読書体験ができた。)