遅読、速読、境目は?『遅読家のための読書術』

遅読家のための読書術
遅読家のための読書術
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ダイヤモンド社 (2016-03-07)
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 速読、速読術の本を何冊か読んでみていたところ、『遅読家のための〜』という書名にまず惹かれた。遅読家のための読書術とは何か?
 
遅読家とは?
 本書によると、遅読家とは
“遅読家というのは、読書に対する「真面目さ」を捨てきれない人のこと”
 とのこと。なるほど。読むスピードそのものではなく、読書に対する考え方、姿勢がそもそも違うということか。そして、その考えに縛られているからこそ、速読、飛ばし読みのどができない人のことだ。これは自分にも当てはまる。速読術の本を何冊も読んで、なるほどと思いながらも、最初から最後まで、謝辞とかまで読まないと何だか気持ち悪い、自分もコレに当てはまる。やはり全部目に通すような読み方をしているもんな。
 
 本書で言われているように、今までの読書観、読書法をシフトしないことには、これ以上の冊数を読むことはできないだろう。かといって、速読?フォトリーディング?というと、まだ疑問が残るところ。一定のリズムではなく、場所によって変える、などいろいろと示唆に富む方法が紹介されていた。今の自分のペースでいくと、年間120冊前後がいいところだろう。
 読書法のパラダイムシフトには、苛烈に今までの読み方を変えていくことが必要だろう。