達成を科学できるかのか?『達成の科学』
本書はAudibleで見つけた。目標を達成する科学、成功をつかむ科学とら何か?
科学というからには、再現性が必要だ。本書でもそれはわきまえていて、再現性があるとうたっているが、いかにして再現性よく多数の人間が達成することができるのか?
そもそも成功という言葉自体が、各人各様であいまいな表現にならざるを得ない。それを科学的にアプローチできるのか?できるなら、どうやって?と気になったから聴いてみることにした。できるならその達成の科学を身につけたいものだ。
最初に感じたことを再度思い返すと、科学というからには(そして、著者もそう請け負っているが)、誰がやっても再現性良く実行できなければならない。また、カール・ポパー(『科学的発見の論理 上 』、『科学的発見の論理 下 』)の言うように、科学とは反証可能性を有していなければならない。これらの観点からすると、達成の科学というのはちょっと無理があるのではないかと思った。自己啓発としては良いが、科学という名を語って(借りて?)説得力・訴求力を増してはならない。科学の域には達していいないのではないか、と思ったのだ。
ただ、本書から学びとることもたくさんある。実践したいこととして、短期的快楽ではなく、長期的快楽を求める行動を取るということ。言い訳ばかりしない、ということは肝に銘じておく。
著者の言を借りれば、
失敗者は言い訳ばかりする
のだ。自分もこうならないようにしたい。他書(『エジソン脳をつくる「脳活」読書術 』西田文郎著)でも出てきたが、失敗者(西田氏流の表現では「左脳バカ」)は言い訳が上手く、論理的にできない理由ばかりを上手く言い立てられる人たちのことだ。こうはならないようにしたい。
まず小さく始め、習慣化させるのが先
というのも、三日坊主にならないためのポイントだ。