教養を身に着け、頭脳を鍛える400冊『ぼくらの頭脳の鍛え方』

ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊 (文春新書)
 読書による頭脳の鍛え方を学ぶことが本書を読む目的だ。
 
学生時代、立花氏や駿台の大島氏の知識量に圧倒された。これが教養人かと。教養=liberalartsを身に着けた上で、自分の専門分野を持ちたいものだと影響を受けたわけだ。
 あれから10数年、今になって読んで、触れてみると、当時とは少し違った印象を受けた。立花氏はまだ理系的・自然科学的な素養(読書)もあるが、本書の対談相手の佐藤優氏は文系的な知識、教養に偏っている(文系・理系という分け方がそもそも教養人にとっては…だろうが)。そういう意味では少し、目指すべき人物像、教養像とは異なるかなと思った。まだ文系的な知識、特に歴史や政治方面には吸収したいモチベーションが沸かない。自分は、理系的教養?に比重のある教養人になりたいのだ。
 本書の内容は、両氏がそれぞれの読書などから得た知識を披露しあい、オススメ書籍を紹介するという感じ。対談相手が佐藤優氏であるからか、文系よりの書籍が圧倒的に多い。相変わらず、立花氏の知識量には圧倒されたわけだが。
 立花氏の読書本、オススメ書籍紹介本は他に何冊も出ており、様々な分野でこんな本があるのか、と知るきっかけになる。