どういった仕組みで動いているのか?『世界でもっとも強力な9のアルゴリズム』

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム
日経BP社 (2013-10-10)
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 この本を読むキッカケとなったのは、AI講座を受けることになり、そのプレテストのためにアルゴリズムの勉強を短期間でしておこうと思ったことだ。
 必ずしも必要としているアルゴリズムの知識が網羅されているわけではないが、こういった一般書で概要をつかむのが好きなため、読み物風のこの書籍を読むことにした。
 検索エンジンのインデクシング、ページランク公開鍵暗号、誤り訂正符号、パターン認識、データ圧縮、データベース、デジタル書名、決定不能性、というのが書名にある9つのアルゴリズム。このうち、公開鍵暗号はある程度知っていたが、この技術がデジタル書名その他の方式にも使われているというのは、考えてみれば当然のことながら、なるほど、と思った。
 ハッシュ関数など、なかなかとらえどころのない技術についても分かりやすく説明されているが、じゃあ、こういう場合はどうなる?という細部には入り込まないので、新たな疑問が湧いてきたりもする。例えば、誤り訂正符号について、チェックサム自体が誤って伝送されてしまったらどうするんだろう?