とっておきのメソッド!?『東大教授の父が教えてくれた頭がよくなる勉強法』

東大教授の父が教えてくれた頭がよくなる勉強法
PHP研究所 (2015-02-20)
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 この本を見つけたのは、ちょうど手書きの有効性についての本、研究等を探している時だった。書くこと(手書き)が脳に与える影響、手書きのほうが電子機器に打ち込むよりも脳への定着が良い、ということを裏付けるような書籍、研究結果はないものか、と。書店でふと見つけ、立ち読みのチラ見で、書くこと(書いて覚える?)が学習に良いという項目を見つけたのだ。やはり、書いて勉強していた学生時代の方が学習の定着度がよかったもんな。手書きで書くべきだなと思いながら、その裏付けや実例などが載っているものだと期待して買ってみた。

 読んでみると、書くことの効能は期待したほどのことが書いていなかった。手書きで書くと良いですよ、くらい。
 その他、キッチンタイマー勉強法はいわゆるポモドーロ・テクニックだ。コレの肝は、時間で区切ってしまうことで、内容的に区切りがよいところまでやらないこと。機械的に集中力を切断して、頭のメモリーに途中までの段階を残しておくことで良い効果が期待できるという。

 全体として、勉強法は書いてはあるのだが、書名にある東大教授の父が教えてくれた勉強法?、はて?と思った。具体的な勉強としてまとめてあるというより、折に触れて父とのエピソードが差し込まれている。こういうものだよ、という示唆が紹介されていたくらいかな、という印象であった。