技術者としての成功とは?『「技術者力」の高め方』

「技術者力」の高め方 戦略思考で研究開発・製品開発が変わる!
 営業?起業?系の成功法、啓発本などは読んでみたが、じゃあ、技術系、技術者としての成功法、成功はどうなのよ?と思って検索していて見つけたのが本書。
 読んでみて、なるほど、おっしゃる通り、とは思う。例えば、

“なぜ職場に戻ると実践できないのか、その理由はいくつかあるが、最大の理由は周囲の人たちは本人が学んできた考え方や、手法を知らないことにある。共通の考え方、共通のツールという土台の上に立って、それぞれのメンバーが擦り合わせることによって、初めて実践される。共通の土台がない場合は、どうしても空回りしてしまうのである。職場で浮いてしまうリーダーを作っている。” 

は、そうだよなと思う。組織風土を変えるにしても、組織全体が同じ知識、共通認識がないと、単に異端分子扱いされないか?
なので、そのためには、
“もちろん研修をしないよりは、はるかに良いことではあるが、同じ膨大なコストをかけるであれば、もっと効果的な方法があると思っている。それは、職場の「塊」を丸ごと研修するという方法だ。”
となるわけだけれども、これだってなかなか難しいだろう。難しい難しいと言っているだけでは何も変わらない、変えられないのだけれども。
 技術者たちこそ当事者意識を持って経営戦略を考えなければならない。その考えをどう実現するか?どう上に納得させるか?