自分を操れるようになろう『自分を操る超集中力』

自分を操る超集中力
自分を操る超集中力
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かんき出版 (2016-05-27)
売り上げランキング: 1,412
 メンタリストDaiGoによる集中力本。メディアによく登場するので、当然知っている。そして、いつかの番組で大変な勉強家なんだな、というのも知っていた。そのDaiGoによる集中力本。本も書いてるんだな、という程度の印象だったが、なかなか好評のようで、読みたいなと思っていたところ、Audibleにて配信開始した。
 このAudibleを聴いた目的は、集中力を高める、維持するために具体的な技術を学ぶことである。
 
集中→時間圧縮→高効率
 集中力を高めることで時間圧縮効果が期待でき、1年を13ヶ月にできるということがまず導入として述べられていた。他の書籍、時間術にもあるように、時間圧縮こそが効率化の肝である。
 
ウィルパワー
 集中力の源泉は、本書ではウィルパワーという名で呼ばれている。このウィルパワーは総量が決まっており、使い切ってしまったら集中できなくなる、とのこと。そこで、ウィルパワーの総量を増やすトレーニングと、消費量を節約する習慣を身につけることがまず第一に重要だそうだ。
ウィルパワーの総量を増やすトレーニング
 姿勢を意識して、崩れたら正す、ということを繰り返すというもの。確かに、気を抜くと直ぐに姿勢が悪くなってしまい、姿勢を維持するだけでも集中力を要するというのは頷ける。これを常に意識することがウィルパワーの総量を増やすトレーニングになるらしい。姿勢が崩れたことを教えてくれるウェアラブルガジェット、Lumoが紹介されていた。こういうガジェット大好きな身としては、欲しい〜。仕事中、明らかに姿勢悪くなるもんな〜。とりあえず、ほしいものリストへポチ。
 
Lumo Lift for iOS Posture and Activity Tracker 姿勢を整え活動トラッカー活動量計 [並行輸入品]
 ウィルパワーの消費を節約するには、あえて休憩を挟むことが効果的であり、かつ、もっとやりたいというモチベーションも高まるとのこと。時間をあえて区切るということも有効で、例えばキリが良いところまで、ではなく時間でやめてしまう。こうすることで、頭のなかに作業途中のことが残り、次に再開するときに集中して始められるらしい。ある意味、ポモドーロテクニックと言って良いだろう。
 
その他のテクニック
 どこでどのくらい集中できたかを記録することがプライミング効果になる。これは、ちきりん氏の『自分のアタマで考えよう――知識にだまされない思考の技術 』にも、実際に考えることができた時間を記録してみようというのがあった。
 色の効果も取り入れられる。例えば、水色は集中しやすく、時間圧縮感覚を呼ぶ色らしい。逆に、赤色は集中を阻害してしまう色であるとのこと。赤は自分の好きな色で、いろんなところに取り入れたりしていたが、使い所が悪いと良くない効果につながりそうだ。
 集中しやすくなる座り姿勢は、両膝をつけて、足裏を地につけることらしいが、両膝を付け続けるのは自分にとってはかなりの困難だ。

 全体として、根拠となる研究を紹介しつつ、すぐに取り組めそうなものが多く、やってみようという気になれる本だった。