30倍でも、いやいや3倍でもパフォーマンスアップしたら…『集中力 パフォーマンスを300倍にする働き方』

集中力 パフォーマンスを300倍にする働き方
 この本に出会ったのは、Amazonで他の書籍を検索していた時だ。書籍内容紹介でマインドワンダリングというワードが目に止まった。そこで、この本を読む目的は、マインドワンダリングという、他のことが頭によぎり、集中出来ない状態のことを知り、それを排除する方法を学ぶためだ。著者はJINS MEMEのグループマネジャーであることを、読み始めてから知った。JINS MEMEは集中力計測で気になっていたデバイスの一つである。
 マインドワンダリングとは?
 読書をしている時など、他のことが頭をよぎり、読書に集中できていないなと感じることがしばしば。これをなんとかできないものかと、いろいろ書籍を検索していて行き当たったのが、マインドワンダリングというものだ。それは、

“いま考えるべきことから離れて、過去に思いをはせたり、未来のことを想像したり、別のことを夢想したりすることを認知科学の世界では「マインドワンダリング(MindWandering)」と言います。”

 ということらしい。なるほど、自分の悩みもこれに近いのかもしれない。ただ、これは

 “意識ここにあらずという状態ですが、これは決して悪いことだけではありません。アイデア発想のときには、この時間がとても意味を持ちます”

 ということで、悪いことではないらしい。簡単にマインドワンダリングを回避する方法は、ToDoリストに書き出しておいて一旦頭の外に追いやってしまうことだ。または、すぐその場でできることならやってしまう。自分の状況としては、ささいなことだが、Kindleセール品を買うかどうかを迷う、なんてことが起こる。セール終了時までWishリストに入れておくわけだが、どうもそれが読書中などに頭をよぎったりする。終了まで日がある場合は、買うまでずっとよぎるわけだ。これは、なんか面白そう、とWishリストに入れたわけだから、(セールだし)ケチケチせずにすぐ買うことにした。

 

 本書には、集中力をアップ、持続、回復するための方法が最近の研究成果を引用しつつ紹介されている。マインドワンダリング自体がメインのテーマではないが、集中力に関して面白く読めた。