目的意識と徹底的な繰り返し?『頭がよくなる魔法の速習法』
この本を読む目的は、速読法の比較検討をするため。当初はフォトリーディングの講師であった著者が独立して確立したのが「速習法」という手法だ。
読んでみて、フォトリーディング講師であっただけに、フォトリーディングの手順に似た、あるいは同じ段階もあるが、フォトリーディングのように脳に写し取る、といった段階はない。まず、本を読む目的を明確にする段階で、報酬(ごほうび)も設定する、といったプリペアードマインド(フォトリーディングではアファーメーションの段階に相当?)、目次で概要把握する方法(目次の読み方、自分なりの目次の作り方)、プライミング効果の使い方、スキミング・リーディング、ターゲット・リーディング、通し読み、などと続く。
本書でも読書の仕方のパラダイムシフトを唱え、今までの読み方を捨て去ろうという姿勢は同じ。
読んでみて、フォトリーディング講師であっただけに、フォトリーディングの手順に似た、あるいは同じ段階もあるが、フォトリーディングのように脳に写し取る、といった段階はない。まず、本を読む目的を明確にする段階で、報酬(ごほうび)も設定する、といったプリペアードマインド(フォトリーディングではアファーメーションの段階に相当?)、目次で概要把握する方法(目次の読み方、自分なりの目次の作り方)、プライミング効果の使い方、スキミング・リーディング、ターゲット・リーディング、通し読み、などと続く。
本書でも読書の仕方のパラダイムシフトを唱え、今までの読み方を捨て去ろうという姿勢は同じ。
その上で、
“徹底的に理解し、記憶して、自分の思考の一部にしてしまおうと思ったら六回は読む。”
というのは、誠にもっともなことである。確かに、中学・高校時の最も勉強していたときは、参考書を徹底的に読み込み、やりこんだものだ。多読にばかりとらわれず、再読にも目を向け、得られる知識、知見の深みにも意識を向けようと思う。とはいえ、中学・高校という範囲のある勉強だと読むべき本・内容は限られている。それが大学、社会人となると読みたい本、読むべき本の冊数も増え、分野が多岐に渡ることも確か。この辺をうまく折り合いをつけていきたいところだ。