読むスピードそのものよりはまずは意識改革『フォーカス・リーディング』

フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術
 この本を読む目的は、フォトリーディング以外の速読術について学び、比較検討するためだ。

 読んでみると、速読術そのものよりも読書の心構え、読む意味、目的をしっかりさせ、読書後にいかに使える知識、情報を得られるかということが徹底して述べており、共感、身につまされた。厳しい言葉で、読むことだけに満足する読書、読者を戒めている。
 
フォトリーディング技術
 フォーカスリーディングの技術そのものについては、眼の動かし方のトレーニングなど実際にしっかりと徹底的にやることが必要と述べられており、その方法論も示されていた。速読が一朝一夕には身につかないこと、徹底的なトレーニングが必要なことは、速読なんて簡単ですよ、右脳や潜在意識を使いましょう、という方法よりは説得力があるとは感じた。ただ、このトレーニングをして得られる速読力が自分には必要なのだろうか?こういう読み方、スピードが自分は欲しいのだろうか?トレーニングをしてまでも手に入れたいものか?という疑問がわいた。
 この本を読んで、読書に対する意識を変えることはしても、目のトレーニングはしばらく保留とする。
 
大事なのは・・・
“読んで手に入れた知識を生かすにせよ、さらに深めるにせよ、「読んだ後」こそ重要なのです。”
 多読の量(冊数)や、読んだ感を目的、満足にしないで、その本、その読書から得られたこと、今後に活かせること、実際に行動に移すことにこそ重点を置くこととする。