言葉、その不思議なチカラ『「言葉」があなたの人生を決める』

「言葉」があなたの人生を決める
フォレスト出版 (2015-02-19)
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 この本を読むキッカケとなったのは、フォトリーディングの本を読んだ時に、そのプロセスの一つとして「アファメーション」知ったからだ。フォトリーディングの本以外でも、たびたび出くわす言葉である。アファメーションという言葉を使わない形でも、言葉の力、ということをよく耳にする。例えば、否定語は口にしない(「悪かった」という否定語を使うのではなく、「良くはなかった」などと言い換える)、など。日本語には「言霊」という言葉がある。このアファメーションの実践的な方法を学びとるのが目的だ。それを活かしたい場面が、趣味のテニスである。メンタルトレーニング本は何冊か読んでいる。その中でもセルフトークには触れられている。アファメーションがテニスのメンタル強化に使えるのでは、と思ったわけだ。
 
 本書によると、アファメーションとは
“あるルールにもとづいてつくった言葉を自らに語りかけること”
 とのこと。要するに、ポジティブなセルフトークと言って良いのかも。本書中のセルフトークに関する引用は以下の通り。 
“そのときどきのセルフトークから、さげすみ、皮肉、嫌味、敵意、自分や他人に対する過小評価など、ネガティブな言葉をすべて排除するよう努めてみましょう。”
どこか他の本、他の人の話でも聞いた気がする。テニスの場面でいえば、
「あー、だめだ」
「またやっちゃった」
ダブルフォルトしないようにしないと」
「ネットに引っ掛けちゃった」
「ミスしないように、ミスしないように」
・・・
こうしたことを口に出したり、考えたりしがちだが、こうすると余計にその通りになってしまうのだ。これらのことを口に出したり、考えたりしないか、それが難しいなら否定語を言い換えるようにするのだ。
 
ゴール設定
“人生のゴールは漠然としたものでかまわない”
 目標やゴールというと、とかく具体的に、具体的であればある方がよい、などと言われたりするが、本書によると漠然としたものでいいらしい。それはなぜかというと、
“ゴールは現状の延長線上では決して達成できないものでなければなりません。つまりゴールは、現状の外側に設定せねばなりません。”
“いま明確にすることのできる目標はいまの現状の中にある目標である、という点です。ルーと私は、これを「理想的な現状」と呼んでいます。” 
とのこと。これはなるほど、確かにねと思った。ただし、この現状の外側にあるゴールを描くことは、理想的な現状を思い描くことさえ難しい自分にとっては、さらに雲をつかむ様なことだと感じた。

 最後に、キッカケの1つとなったフォトリーディングのプロセス、勉強・読書前のアファメーション(勉強・読書の目的の宣言)も実践していきたい。