視覚で理解『エンジニアのための図解思考 再入門講座』

エンジニアのための図解思考 再入門講座
翔泳社 (2013-08-09)
売り上げランキング: 50,480
 この本を読んだキッカケは、図解思考というものに興味が沸いたからである。なぜなら、図解で分かりやすく自分の考えをまとめる、伝える技術は常に必要だと感じているからだ。
 書名にエンジニアのための、とあるが、想定しているのはSEの方とその業務(システム開発)である。
 
マトリックス
 この本を読んで、自分の日常業務について以下のことに気付いた:
・チームとして全体像を把握することの難しさ。
・箇条書きでは全体像が見えない(といいながら、今この箇所は箇条書きになっている…)。
 では、どうするか?
本書流の解決手法としては、マトリックス化が一つだろう。
マトリックス(表)化の作業は、私たちに「空白に気がつく機会」を与えてくれます。空白があることで「情報がないこと」イコール「発言していないこと」に気がつくようになるわけです。これは、箇条書きを眺めているだけではなかなかわかりません。(http://a.co/0qUwapg)”
 情報を整理する際に意識すべきは、本書で何度も繰り返し述べられている問題の静的・動的構造両面からの理解、把握であろう。
 
抽象思考と具体思考
 また、抽象思考と具体思考も情報整理のみならず、仮説を構築する際にも意識したい思考法である。具体から抽象へ、抽象から具体へ、という思考のくり返し。
“ある具体情報をまとめた抽象概念を考えると 、今度はその抽象概念にあてはまる具体情報を探しやすくなる。(http://a.co/64nxnGt)”
 
3つに分ける
“たいていの場合、3つに分けるとうまくいくので、とりあえず何も読まなくてもそう言っておけば8割ぐらいは当たる(http://a.co/6tOLjqX)”
 これも、ちょっとしたテクニックというか、思考のためのフレームワークと言えるだろう。まとめるときに、3つに分類してみる。話すときも、〜には3つあります、とか言ってみる。他人に対してもも、著者のエピソードのように、まず、3つに分けてみたら?とアドバイスしてみる。

 この本を読んで、箇条書きを図解にしてみたり、フローチャートをもっと書いてみようと思った。図は、全体像を意識した図解であることとし、動的・静的構造を図解することも実践してみたい。説明を図解して、分かりやすく伝えたい、伝わるようにしたい。自分でも図解して分解することで理解を深め、新たな着想を得やすくなればと思う。