超一流になるには限界的練習(努力)だ『超一流になるのは才能か努力か?』

超一流になるのは才能か努力か? (文春e-book)
文藝春秋 (2016-08-05)
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 才能と努力、超一流になるためにはどちらが必要なのか?
 才能と言われてしまったらもともこもないわけで、努力で超一流になれるものなのか、ということを期待して読んだ。
 
 本書では、超一流と言われる人(歴史上の人物も含め)を研究し、いかにして超一流になったのかを解き明かしている。
 
限界的練習(deliberate practice)
 本書では、超一流になるには才能ではなく、限界的練習と著者の名付けた徹底的な練習こそが必要であると結論付けている。

“分野を問わず、技能を向上するための最も有効な方法は例外なく、同じ一般原則を満たしている、と。われわれはこの普遍的アプローチを「限界的練習(deliberate practice)」と名づけた”

 この限界的練習には目的が必要であり、それには以下のような要件が必要だという。

“一、目的のある練習には、はっきりと定義された具体的目標がある
二、目的のある練習は集中して行う
三、目的のある練習にはフィードバックが不可欠
四、目的のある練習には、居心地の良い領域から飛び出すことが必要”

  何かの技能、技術を身に着けたい時、取り組んでいる時には本書から得られることが多いと感じた。プロでもない一般人が、適切なフィードバックをしてくれるコーチを身近に置くことがそもそも難しいとはいえ。